考えること

考え続けなければ人は死ぬというのが持論だ。かっこいいだろ?まるでアニメの主人公のような人生哲学だ。だからこれを本気で思えるような人間になりたいと思っている。今は別に考えることを止めたら死ぬなどとは思っていないし思考を止めた人間が少なからず世の中を回していることも知っている。別にその人達が全員いなくなったところで今の時代なら機械でまかなえるのかもしれないけど。宮殿の中庭で東屋でのんびりと紅茶を飲みながらそんなイキったひとり語りを従者に聞かせている蛙のことを想像しながら私は脳死なろう系アニメ『魔王学院の不適合者』を見ていた。

ひどい。あまりにもひどい。なろう系というジャンルは知っていたがこれでは本当に中学生の考えたプロットと同じじゃないか。戦闘シーンやその背景、キャラクターたちの生い立ち、力や魔法のシステムから物語の最終ゴールの設定まで何一つ面白くない。驚いた。先の見える展開ばかり。1話開始3分でテンプレが4つもあった。アニメをたくさん見てきたから知っているプロットの数が多いという話ではなく、「主人公は最強である」という前提に則るとすべて真っ先に思い浮かぶクサいセリフと敵の設定、魔力の発動の仕方。なろう系はよく見てみると細かなところで違う物語だし案外面白いと聞いたことが会ったけどでまかせだったみたいだ。見ていて笑いの止まらない番組だった。主人公が最後には勝つっていうのは物語お約束かもしれないが、それをはじめっから全開で見せに来るとは…あまりにひどすぎて毎話爆笑しっぱなしだった。おそらく来週もそうなるだろう。バカな番組だ。